第一話 鉄はたしかに強いけど、とても重いよね?

ひとくちに「鉄」と言っても様々な種類の「鉄」があります。共通している こと は「重くて 強い 」という点です。今回は「鋳鉄(ちゅうてつ)」を例に挙げて比較してみます

水の重さを1とした場合 、「 鋳鉄 」の重さは、7.3です。また、「アルボロン」とはホウ酸アルミニウムとアルミニウムを複合化させた「複合材料 」で 2.8 になります。

「鋳鉄」と「アルボロン」この二つの材料を比較すると「 強さはほぼ一緒」なのですが、「鋳鉄はアルボロンの2.6倍」の重さがあります。そのため、一見大きさが全然違う二つの物体の重さが一緒という結果になったのです。

金属系の材料では圧倒的に「鉄」が使われることが多いのですが、「鉄」は「重い」ため動かすのにより多くのエネルギーが必要となります。地球環境保護・省エネ・SDGs等の観点から「鉄」の替わりに「より軽量な材料」を採用するという流れが世界中で巻き起こっていて、この流れは加速する一方です。

今回紹介した「アルボロン」は「鋳鉄と同等の強さを持ちながら1/3 程度に軽くできる 」という特長を持つため、「鉄から替えることで、あらゆる製品の軽量化」が実現でき、「省エネ」を達成するという大きなメリットを持つ先端材料です。
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